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観る視る読む Archive

盗まれた記憶の博物館

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本を読んでいた。とても面白い本だった。

人々の記憶を自在にあやつり消すことのできる古代バビロニアの邪神・クセハーノが現代ベルリンに甦った。忘れ去られ、捨て去られた者・物は「クワニシア」という記憶の国に行く。クセハーノはその記憶の国への門(イシュタル門)を自由に操ることで、忘れてはならないものや記憶を強制的にクワニシアへと連れ去り、徐々に力を取り戻してやがて実在の世界をも恣意に操ろうと目論んでいる。

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ボクの「西遊記」

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先日の部屋の移動の際、荷物を整理していたら少年の日に愛読した懐かしい本を発見した。思わず手に取りページを開いてみたら心は遥か昔に戻り、移動を終えたその日の夜からすぐ読み始めてしまった。
それは・・・「西遊記」

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アルジャーノンに花束を

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ここ2週間ほどとても忙しくて仕事以外のことはなんにもしていないのだけど、この週末少し時間ができたので久しぶりに本を読んでみた。10数年前に買って読んで、とても気に入ってた小説。
早川版のハードカバーで「アルジャーノンに花束を」。

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スカボロウ・フェア

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スカボロウ・フェアに行くところですか
パセリ、セージ、ローズマリーとタイム・・・
そこに住む人によろしく伝えてください
彼女はかつてボクが本当に愛した人でした

彼女に伝えていただけますか
(深い緑の丘の斜面で)
パセリ、セージ、ローズマリーとタイム・・・
(雪の冠をした大地にスズメを追って)
針仕事をせず縫い目のないキャンブリック・シャツを作ってくれと
(毛布とベッドクロスに山々の子は)
そうしたら彼女はボクの真実の愛になるのです
(進軍ラッパの音にも気づかず眠りこける)

彼女に1エーカーの土地を見つけるようにと
(丘の斜面に舞い散る葉が)
パセリ、セージ、ローズマリーとタイム・・・
(銀色の涙で墓石を洗い)
海と砂浜の間にある土地を
(兵士は銃をきれいに磨きあげる)
そうしたら彼女はボクの真実の愛になるのです

革の草刈り鎌で刈り入れをして
(戦いの轟音が響き渡り、深紅の軍隊に閃光が走る)
パセリ、セージ、ローズマリーとタイム・・・
(殺せと将軍たちは兵士に命令し)
すべてをヒースの束の中に収めるようにと
(とうに忘れ去られた大義のために戦う)
そうしたら彼女はボクの真実の愛になるのです

スカボロウ・フェアに行くところですか
パセリ、セージ、ローズマリーとタイム・・・
そこに住む人によろしく伝えてください
彼女はかつてボクが本当に愛した人でした

*     *     *

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山のあなた

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このところのすっかり春めいた陽気に、思わず季節を間違えそうになる。
朝が眠くて起きられない。
お昼ご飯を食べた後に無性に眠くなる。晩ご飯を食べた後も。
先日など、晩ご飯を食べた後に寝るつもりはないのにそのまま泥のように眠りこけてしまった。

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ヴーヴ・クリコ

061125champagne.jpg気がつけば早11月も末になり、12月、師走が目の前である。今年もボジョレ・ヌーヴォを注文せず買わず、去年と同じクリスマス前の12月半ばに届くドイツの白の新酒(→前回参照)を楽しみにしているところだ。それで今回はワイン繋がりということで、シャンパンについて少し。

何かの祝いの贈答や酒好きな人への贈り物に、ボクはよくシャンパンを使う。銘柄はいつも決まっていて、ヴーヴ・クリコのポンサルダンという黄色いラベルのもの。ヴィンテージの高いものを見れば銘柄も金額もキリがないので、もっともスタンダードなラインナップであるこれが、ボクの懐具合にもぴったり、分相応なのだ。もっとも、単に個人的にシャンパンを飲むとなると、やれクリュッグの細首だのテタンジェだのと好き放題を言うのだけど。しかしこと贈り物となると、ヴーヴ・クリコなのである。

理由は簡単、若い頃に観て大好きになった映画「カサブランカ」でこのシャンパンが使われていたから。1942年製作のこの作品、そもそもは対ドイツ戦争の戦意高揚のためのプロパガンタとして作られたB級やっつけ映画だというが、とてもとても、宝石のような名セリフと名シーンがきら星のごとく散りばめられた素敵な名作映画である。主演はハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン。今さらボクごときがしたり顔で言うまでもないが、ボガートはどこまでもカッコよく、バーグマンは女神のような美しさなのだ。

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国歌斉唱

さて昨日のプロボクシングWBA世界ライトフライ級王座決定戦12回戦、ファン・ランダエタ(ベネズエラ)VS 亀田興毅(日本)。ご覧になった方のほとんどが感じたことだろうし、昨日の今日で、今おそらく一番の話題となってすでにあちこちのブログでもたくさんのことが書かれているだろうから、いかに亀田のボクシングが未熟で亀田自身の人間性も未熟であるかは、あえて書かない。
でも、どうしても昨日の王座決定戦について書きたいことがあったから、それを書く。
それは、開始ゴング前の、両国国歌斉唱についてである。

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