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I’m an alien

先日、人からもらったイチゴの小株をプランターに植え替えしていたら、もらった小株のポットの中からエイリアンが出現した。
それが、↓これだ
(虫、特にイモムシ系が嫌いな方はくれぐれもご覧になりませぬよう)

081002beetleworm1.jpg
おおっ、昔懐かしやカブトムシの幼虫!と一瞬思ったのだけど、よく観察してみるとどうも様子が違う。まず体がひと回り小さいし、胴体部分がかなりスリム。カブトムシはもっと上品というかふくよかに太っていておとなしそうな感じの筈である。そして写真に見える通り、強力そうな顎はやたらと発達していて動き回りながらガシガシと開閉し、土の中で寝ているところを起こされてすこぶる不機嫌なのか手当り次第になんにでも噛み付きそうな勢いである。
081002beetleworm2.jpg
大きさだけで言えばボクの好きな「ハナムグリ(いわゆるブンブン。カナブンに白い点々が付いたようなの)」かとも思ったが、それならば這い出してくるときに背中を下にしてのたくる筈である。こやつはガッシと節足を立てて、こんなナリなのに実に素早く動き回り、土に潜り込んで隠れようとする。しかも全体のバランスから見て、お尻がやけに大きい。なかなかに節操のなさを幼虫のころから醸し出させる下品さは、あいつらしかいまい・・・そう、コガネムシ系の、いわゆる「ヘコキブンブン」だ。
とアタリを付けていろいろ調べてみると、コガネムシの系統、なかでもボクらが子どものころから「ヘコキ」と呼んで蔑んできた「アオドウガネ」と「ドウガネブイブイ」というヤツらの幼虫は家庭菜園やプランターの中に棲みつき、栽培している植物の根を食い荒らして枯らしてしまい、成虫になればなったで今度は植物の青葉をむさぼり食うという、非道の極悪害虫なのだそうである。特にアオドウガネは温暖化の影響で近頃爆発的に増殖していて、ヤツらの大好物であるイチゴを栽培している農家などは神経をピリピリさせておられるというから、この写真のエイリアンもきっとそやつに違いなかろうという結論に至った。
とはいえ、ボクはコガネムシ科の幼虫の専門家ではないし、こやつはまだ幼虫の段階である。ひょっとしたらそのような下品なやつではないかもという期待も、まだ淡く抱いているのだ。たまたまイチゴのポットに紛れ込んだだけの、活発なハナムグリ系統の仲間であるかもしれない、と。
(写真から種類を同定できる人も、ボクの淡い期待を壊さないでね)
081002hanamuguri.jpg
ところで「ハナムグリ」というのは、上の写真のように花の蜜を吸うか、クヌギなどの樹液に集まる、のんびりとした面白いブンブンである。みなさんも夏の日によく見かけられるだろう、道端でひっくり返って足をカクカクさせてる、アレだ。きれいなダークグリーン・メタリックの背中に白い点々をまぶした「シロテンハナムグリ」というのが一般的な種で、ボクは実はこれが甲虫類の中で一番好きな虫なのだ。
コガネムシやハナムグリ類のメタリックな輝きは、自然が創りだした芸術でもあると個人的に思っている。聞くところによると、クジャクの羽根のきらきら光る部分、そう、フライフィッシャーにはお馴染みのピーコックのハールだのソードだのといったフェザーも、光学的には同じ反射構造を持つのだそうで、光り方がとてもよく似ている。
081002peacock.jpg
そういえば、甲虫類が成虫となって土から這い出してくるころ。
山の渓では、渓魚がピーコックを巻いた毛鉤にしか反応しないなんてこともよくある。
まこと、自然界の成り立ちは万事、玄妙で奥が深い。
そう思いながらこの幼虫を見ていると、たとえこれが害虫とされるものであれ、なんだかやたらに愛おしくなってくるのである。世間の園芸家はこやつを見つけ次第撲殺または薬殺するものらしいが、ボクにはとてもできない。
だから、空いた小さな植木鉢に土を入れ、枯葉や朽葉を混ぜ込んでやり・・・
そして、前回のバジルの、絶命した元親の枯れ株を根ごとそこに入れて、日陰に置いてある。
来年の初夏。これが無事成虫になって土から這い出してきたら。
その日から、ピーコックの毛鉤を巻き始めることにしよう、などと思いながら。


Comments:9

小雅 08-10-02 (木) 4:47

確かにテレストリアル、要るよなぁ。。。
男は黙って!カディス#12!!と餅つきながら逝きたいとこなんやけどね(笑)

noobooboo 08-10-02 (木) 6:28

ハール、ソード、ピーコック…
シロテンハナムグリー!
ハリーポッターの呪文みたいです(笑)
東京の自宅でシロアリ飼ってます♪ ほんとみたい(;;)

107 08-10-02 (木) 10:29

△ 小雅クン
初夏の日中は必需ですな。
カディス#12!でええやん。
ボディにピーコック巻いとこう♪
△ noobooboo さん
その呪文をかけたら、ヘコキがシロテンになってくれるでしょうか?
ロンにはやってほしくないので、ここはひとつぜひnooboobooさんに ( ´ー`)
シロアリ!
家庭菜園ごときであれば寛容にもなりますが、不動産を食い荒らすとなると捨て置けません。
それはぜひ撲滅をば!

オードリー 08-10-03 (金) 0:12

ありえん!?^^。
スペルを素直に「ありえん」と、読んだのは。。。私だけ?icon:face_blue
カナブン^^。の、臭いバージョンですね。
沖縄では「クスベン」と、呼んでいます(私の幼い頃、、、訳はしないでおきますねicon:animal_taco
確かになぁ。。。栽培中のプランターには共存はできませんよね〜。。
増えるとホントに侵略されたかと思いますものicon:face_dark
楽しんで育ててみるときっと、クスベンの恩返しがあるかもしれない^^。
頑張れ!(何を) 園芸家の釣師様^^。

すとらいかぁ 08-10-03 (金) 1:19

「ぶんぶん」って・・・・・。
西暦2000年代になって久しぶりに聞きましたね、その単語。 芋虫系が大好きな私には堪らない記事っすね。
して、光沢系「毛鉤」があるなんて知りませんでしたよ。  ストリーマーが最大だと思ってm(ry

konatsu 08-10-03 (金) 10:56

うぎゃーーーー
見ちまったぜicon:face_blue
見るなといわれると見たくなるものです(笑)

107 08-10-03 (金) 14:33

△ オードリーさん
おひさしぶんぶん!お元気そうでなにより^^
いえ、素直に「ありえん」でいいです。
書くとき、スペルをそう思い出しながら書きますから(笑
クスベン。
意味は分かりませんが、なんとなくクサそうな雰囲気は漂ってきます (;´Д`)
農家の人にとっては、根や葉を食い荒らす害虫は死活問題ですよね。
必殺のクスリもあるそうですけど、有機減農薬だと、日々こやつらとの戦いではないですか?
ボクのは小さなプランターですが、でも自分で植えてみることで少しだけれどいろいろ分かってくるように思いますよ^^

△ すとらいかぁさん
このテの虫を見ると、やたらとワクワクしてしまいます。
さて、これはなにブンブンになってくれるでしょうね^^
光沢系毛鉤って・・・
ピーコックはなんにでもよく使うんですよ。ストリーマーにもね^^
イミテートという意味では、ビートルのフライ巻くのに最初にピーコックを使った人の発想は画期的ですね。

△ konatsu さん
引っかかった!(`∀´)ウシシ
なかなかイカツいヤツでそ?^^

メディック 08-10-03 (金) 18:04

まぁプリプリして美味しそうな・・・違うか
一時凝っていたんですよねぇこういう奴飼育するのに
ヒラタクワガタってのが好きで幼虫から甲斐甲斐しく
独自の添加剤とか調合したりなんかして!
点火剤じゃないですよ、高速で夜中にそこいら中走りまくられたら
大変な事になりますから ^^
大きくする栄養剤みたいなものです。
ところで、画像ではサイズが分かりにくいのですが、今現在それだという事は
羽化は来年ですよね、じゃぁ独自の添加剤の調合配分教えますので
来年のツツジが咲く頃、体長十数センチに育ったこいつが
土に中からオラオラッて現れるのに挑戦してみて下さい。

107 08-10-04 (土) 1:00

△ メディックさん
クワガタ!
やはり凝り性のメディックさんはやっておられますなぁ(*´∀`)
こやつの大きさは、丸まってる状態でおよそ五百円玉大です。
その添加剤ってのは、伺っているとどうやら「幼虫のドーピング」的なもののように思いましたが、そうでしょうか。
そうなら、面白そう!やってみたい!
でも、体長十数センチものヘコキブンブン・・・
もはやクリーチャーモノのホラーですな(´A`)

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