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川のある景色

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川のある景色が好きだ。
川というのは、その周囲の環境を含めて、自然の成り立ちや表情を最も身近に感じられるものだと思う。

ウチのマンションの裏を「桂川」という大きな川が流れていて、朝昼夕、出かける度に川の景色が目に入る。
桂川は一級河川・琵琶湖淀川水系の大支流のひとつで、上流に遡ると観光地で有名な嵐山がある。そのさらに上流は子どものころから慣れ親しんだ愛宕山系と保津川、もっと上流に行くと清流に棲むアマゴの泳ぐ流れとなる。

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京の街は三方を山に囲まれていて、遠くの景色は山に阻まれ、空もその分狭く感じてしまう。そんな街でも、川の周囲だけは空が開け、広く見渡すことができる。物理的にも感覚的にも狭苦しいこの街に倦み飽き、しかし遠くの川に出かけることができないとき、裏を流れる川の風に吹かれ、そよぐ木々の葉や河原の緑を眺め、きらめく水面を見つめ、広い空を見上げると、少しは救われるような気がするのだ。

仕事部屋にいても、桂川に架かる鉄橋を新幹線やJRの在来線が通りすぎる音が風に乗って聞こえてくる。空気が澄む秋の静かな夜には、まるですぐそこを鉄道が走っているように感じるほどよく聞こえ、そしてそれが何故だかたまらなく郷愁を誘う。

列車が鉄橋を渡る音というのは、子どものころ鉄道に乗って旅をした記憶を呼び起すのだろうか。見知らぬ地を流れる川に架かる鉄橋を渡るとき、たとえそれが山間の地でもそこだけは景色と空が広がり、なんともいえぬ高揚を感じながら窓に顔をこすりつけるようにして見渡したのを・・・
あるいは、鉄道にまつわる様々な記憶や体験が入り混じり、それが音とともに渾然一体となって甦るのだろうか・・・

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この静かな夜に、想いは果てもなく広がる。

しかし、川は、そんなボクの勝手な想いとは無縁に
今日も滔々と流れゆく。


Comments:16

榮の間 08-10-21 (火) 8:12

おはようございます
朝から良い目の保養をさせていただきました♪が、
今すぐ京都に行きたくなるじゃないですかicon:sweat

ひぐちあきお 08-10-21 (火) 11:33

川釣りをする人の多くがそうかもしれませんが、いつも身近に流れる川があるというのは理想ですね。ぼくも瀬音を聞きながら暮らすことを夢見て、土地捜しのときに、なるべく河畔の物件を選ぼうと思ったのですが、いずれもこんな看板が立っていて、断念しました。
『土石流危険流域』
「好き」にはリスクがつきもののようです(笑)。

かわしまん 08-10-21 (火) 13:24

川のすぐそばで育ったので、川の流れを見ると心癒されます。苗字に「川」の文字があるので余計にね。
先週の日曜日、京都に遊びに行って、鴨川と貴船川に癒されてきたところです。桂川にもいろいろ思い出があるのでまた訪れたいと思います。

107 08-10-21 (火) 15:24

△ 榮の間さん
おはようございます&有難うございます♪
紅葉にはまだ少し早いですけど、ぜひぜひおいでくださいまし!
とか言って・・・
しょっちゅうお越しになってるでわありませんかぁっっ(´∀`)
△ ひぐちあきおさん
ここにはマスはいませんけど、それでも水の流れる様や生命の息吹、サカナの気配などが感じられる、川というもののの存在は大きいです。釣り人なればこそ感じることのできる部分もあるかもしれませんし、あるいはしない人でも、自然への感性を研ぎ澄ませてる人ならご理解いただけるんじゃないかなと思うんです。
『土石流危険流域』
どひーーー!!
たったいま、ボクの夢がひとつ壊れました(笑
△ かわしまんクン
なるほど、「川」ね♪
鴨川の繁華街部分はちょいと俗っぽすぎるけど、若き日の思い出はたくさんあるなぁ。
上流の加茂川や貴船には釣りや散策にいまでもときどき行くよ。
大好きな場所。
いいところだよね!
ぜひ桂川にもおいでませ^0^

JIMO 08-10-21 (火) 18:27

良いところにお住まいで。しかも京都なんですもんね。
普段はコンクリ護岸にブツブツ言いつつも、川のほとりに住まいがあって、
なおそれが京都!なんてなんとも風情あり過ぎで羨ましいです。
うちからも川が見えたらいいなあ。
風情とは違うけど夕暮れ時なんか悠久の大自然を感じながら、
ついついアルコールが進んじゃうのに。。。あれっ?(笑)

みやび 08-10-21 (火) 21:05

掲載されている画像は最近撮られたものでしょうか?
そちらも随分と紅葉が進んでいるようですね。
三枚目の画像なんて、そのまま京都観光の広告に使えそう
眼福、眼福。。。

noobooboo 08-10-21 (火) 22:16

日本の自宅も川沿いですよ^^ 洪水もおきないような小さな川ですけど…。そのまままっすぐ海にむかっていくと江ノ島まででます。
もっときれいな川ならいいんですけどね…
桜の季節は桜のトンネルができてきれいなんですよ^^
桂川の川べりでたばこ一服もおいしそうですね。

107 08-10-22 (水) 4:12

△ JIMO さん
幸い京都は川だらけで、市内の特に南の方はどこに住んでも大小は別にして川の近くになります。
ボクの住んでるのは桂川でも下流の方で、有名な観光地とはずいぶん離れてるんですよ。
川岸には釣り人がたくさんいます。
バス釣りの少年たちに、ヘラやコイを狙うお地蔵さんおじさんたち(笑
でもマスはいませんので、ボクにしてみれば「ちょい釣り」に出かけられるJIMOさんの方がよほど羨ましいです。
こうなりゃヤケ酒だぁっw
△ みやびさん
いえいえ、これはイメージで使ったストックフォトで・・・
まだこんなに紅葉は進んでないです。
朝夕こそ涼しくなってきましたけど、日中はまだ25℃超える日があるんですよ。
本格的な紅葉は、あと半月ってところでしょうか。
北の大地は冬支度がそろそろ始まるのですかね・・・
日本は広いです^^
△ nooobooboo さん
大きくても小さくても、水の流れる音、せせらぎを聞きながら過ごす時間ってのはいいものですよね^^
桂川と反対の方には、小さい「天神川」という川があって、そこがnoooboobooさんちと同じような感じかな、桜のトンネルで名所になってます。
ときどき、タバコを吸いながら河川敷をブラブラ散歩してます。
空がとても広くて、思わずカメラを取り出すんですよ^^

メディック 08-10-22 (水) 10:25

いい季節になったもんだ。
空を見て同じような気持ちになる! 
よく似た事書いてるわ^^
理由は昨夜更新出来なかったこちらを見にきて下さい。
鉄橋の電車もいいなぁ!
映画じゃないけれど昔友達と徒歩で渡ったの思い出しました。
もう時効だけど・・・
その時は映画と違って自然しか見つからなかったので良かったですが ^^

Solo 08-10-22 (水) 22:09

こんにちは、最後の写真は107さんの窓からの景色でしょうか、すばらしいですね。
保津川、新婚旅行で、舟下りをしました。
季節がハルでしたので、ゆるやか〜な流れを、のんびりと。
事前情報で、激流を迫力満点で、といわれていたので、酔止めを飲んでいたので、もう眠くて眠くて・・・
なんだかまた、京都に遊びに行きたくなりました。

107 08-10-22 (水) 23:35

△ メディックさん
天高く馬肥ゆる・・・いい季節になりましたねぇ ( ´ー`)
電車・汽車は鉄橋ですぜ!
しかし歩いて渡るのは・・・怖です。
メディックさんなら、川に落ちても不死鳥のごとく甦る!
これがホントのリバー・フェニックス!とかいってるのでしょうか (´▽`)
マセた少年たちが吸ってたタバコ、ウィンストンでしたっけね。
しばらく、あれの真似をしてウィンストンを吸ってたことがあります (*´Д`*)
まだのようなので、後ほどお邪魔しにいきます!
△ Solo さん
こんにちは!有難うございます。
列車繋がりですかね^^
ご新婚ご旅行当時はおそらく山陰線は複線電化になってたでしょうけど、あれ、昔は絵に描いたようなローカル単線で、ディーゼル車が今のトロッコ電車が走る保津峡沿いの、クネクネのトンネルだらけの線路を走ってたんです。それがボクの鉄道の原体験なんですよ。
保津川下りはコンディションによっていろいろのようですね。お楽しみになれませんでしたか・・・またぜひ再挑戦にお越しくださいませね^^

みどり 08-10-23 (木) 17:53

川のある暮らし
こんにちは。
川はよいですね。
川のそばに住んでいらっしゃるなんて、羨ましいです。
ここは、川も海も近くに無いので、時々凄く寂しくなります。
川と紅葉と鉄橋と、鮮やかな画のような秋の景色。
107さんの文章を拝見したら、旅に出たくなっちゃいました(*^_^*)。

すとらいかぁ 08-10-23 (木) 18:24

今年の夏に保津川を下ったのを思い出しました。
京都府を流れる川ってゆらゆら、のそのそしててユルくて良かったです。海が遠いから流れがのんびりしてるんですね。
水面を見るとつい覗き込んでしまいます。   

piro55 08-10-23 (木) 19:54

こんばんは!
んん〜。107様の文章、大好きです。
先日、友人と「記憶や感情に一番影響するのは視覚と聴覚と嗅覚のどれか」と
答えの出ない討論を交わしました。
私は聴覚ではないかと言っていたのですが、なんだか正しかったような気がしてきました。
あー、河原にお弁当を持って母と一緒に食べるのが
幼い時、何よりも好きだったことをフッと思い出しました。
あの時の玉子焼きの味も。。。

107 08-10-24 (金) 1:03

△ みどりさん
こんにちは、有難うございます♪
列車の旅、いいですよね。このところずっと車ばかりですので列車の旅をしたのがどれほど前かも思い出せないほどなんですけど、それでもとても懐かしく脳裏に甦るのです。
そろそろ秋本番なので、それらしい写真にしてみました^^
△ すとらいかぁさん
保津川下り、そうでした、夏にご経験済みでしたね^^
夏の川は渇水気味なことが多いですから、流れも緩やかになるのかもですね。
そうそう、あの辺りは鮎の釣場でもあります。
もう少し上流に行けばアマゴがいますよ。
次は激流のときに、釣竿をお持ちになってぜひ!^m^
△ piro55 さん
こんばんは、んん〜有難うございます(*´∀`)
面白そうな討論をされてますね!
五感はそれぞれに記憶と結びついてる部分があるのだろうと思いますが、たとえば視覚と触覚に結びつくものはやや即物的な傾向があったりして・・・純粋に懐かしい記憶が呼び起こされるのはやっぱり聴覚かなと、piro55さんに賛成させていただきますね。
玉子焼き。ちょいと香ばしい感じの、母の手作りの味でしょうか。
ボクもとても懐かしい・・・
おっと、これは味覚から呼び起こされる記憶ですよ!^^

sy 08-11-04 (火) 17:21

面白かったです
勉強になりました。検索からきました!足跡させて頂きました。

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