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秋の日のためいき

071018image.jpg

「秋の日の ヴィオロンのためいきの 身にしみて ひたぶるにうら悲し」

上田敏の訳詩集「海潮音」収録、破滅的な人生を歩んだヴェルレーヌの詩の一節。
秋の風が吹くころ、この詩をなにとはなしに思い出し、口ずさむ。

野を歩けば目に入る木の実、黄色や赤に色づいてやがて落ちてゆく木の葉。日一日と冷たくなってゆく風が身にしみて、ワケもなく寂しさや悲しみがわき起こってくる。そんな心地の詩だろうか。
急ぎの仕事やらなんやらで数日バタバタしていて、気がつけばすっかり秋の気配が深まっている。夕方に外を歩いていたら何だかとても寂しくなり、この詩を思い出した。

しかし、そう破滅的に黄昏れていては面白くない。
「ひたぶるにうら悲し」と嘆くばかりよりも
「秋風のSHADOW 悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ」
(桑田佳祐/「祭りのあと」の一節 略)

これくらい俗な方がボクには心地いい。

(写真は先月福井のソバ屋で撮ったもの。季節を感じさせる気の利いた装飾だ。)


Comments:20

メディック 07-10-18 (木) 1:07

あっ、ヴェルレーヌ俺も大好きなんですよ!
あぁ〜、トコトン落ちるのもいいもんですよね。
木枯らしが身に染みはじめる夕暮れ時、暗い部屋の片隅で一人、
じっとして座っていたい。 ダミアを聴きながら・・・
しかし3分したら、もう何事も無かったように、隣の部屋で何か食ってると思いますが・・・

sekisindho 07-10-18 (木) 1:11

107さん、こんばんは。
またまた早々にお邪魔しました○o。(^∪^*)
以前にも書いたと思うのですが
>「秋の日の ヴィオロンのためいきの・・・・・・悲し」
この詩を聞くとどうしても落語家「山のあなあな・・」を思い出してしまうのですが、未だにその落語家の名前が思い出せなくて苛ついています。
>「秋風のSHADOW 悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ」
この方が確かに107さんのイメージですね。
特に「粋で優しい馬鹿でいろ」がそのまんまって感じですよ^^

オードリー 07-10-18 (木) 7:08

うわ〜!素敵ですね^^。(感嘆詞がへん?)
芸術、文学にははほど遠いオードリーです。。。。
>ワケもなく寂しさや悲しみがわき起こってくる
なんだか、そうなんですよね。。。秋って。だから好きです^^。
秋色の風が吹くと。。。鼻をクンクンしては、胸をキュンキュンさせて、ワクワクするオードリーでした。

107 07-10-18 (木) 12:53

△ メディックさん
とことん落ちるのもいいですね〜。ダミア(笑
ヴェルレーヌ、好きです。
「巷に雨の降るごとく わが心にも涙ふる。
 かくも心ににじみ入る このかなしみは何やらん?」(『言葉なき恋唄』)
しとしととそぼ降る冷たい雨に心まで濡らして、と想像すると・・・
いかん、どんどん落ち込んでゆく(笑
△ sekisindho さん
早々のお越し有難うございます^^
「山のあなあな・・」、ググってみましたら三遊亭圓歌(三代目)と出ました。今は落語協会の最高顧問をされているとのことです。
演目『授業中(山のあな)』『浪曲社長』『月給日』に吃音者が出てきて「山のあな三部作」と呼ばれているそうです。
実際には聞いたことありませんが・・・^^;
あ、やっぱり馬鹿のイメージなんですね?そっかぁ〜。
そうじゃないかと思ってたんですよ〜〜(*´∀`)
粋で優しくなれるようにガンバリまーす!
△ オードリーさん
ちっともヘンじゃありませんよ^^
ワケもなく寂しさや悲しみがわき起こってくるのに、胸キュンでワクワクですか。
複雑ですね〜〜(笑
でもよく分かります^^
食欲の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋です。
たまにはよろしゅうございましょ(^д^)

ポッポ 07-10-18 (木) 14:00

秋は、食べ物も人も恋しい季節です!
粋で優しい馬鹿。。。fall in love しそうですね。(〃∇〃)
桑田さん、歌詞も曲も素敵ですよね。
ヴィオロンは、フランス語なんですね。
バイオリンの音色 好きだなあ。
秋の夜長にヴィオロンのため息聴きながら
栗きんとんでお茶するのが よかよか。^^

107 07-10-18 (木) 22:51

△ ポッポさん
恋しいですね、食べ物も人も^^
桑田さんの詩は、腹抱えて笑いそうになるのと、奥深い味わいのあるのと両方ですね。
よく聴くようになったのはつい最近のことなんですが、大好きなんですよ。
粋で優しい馬鹿になりたいです・・・^^
秋の夜長に美女軍団の踊りを眺めながら
クルミをアテにリキュールをチビチビやるのがいいみゃあ〜(*´∀`)

noobooboo 07-10-19 (金) 3:42

「秋の日の・・・」
先月、別ブログ更新のときにその英訳を見ていました。
元々フランス語を英語、日本語に訳すのですから、
直訳は無理ですよね。
日本語訳も何度も、読みました、改めて。
いいですね。
ヴィオロンのためいきの・・・
私はこちらの気分です。

Solo 07-10-19 (金) 6:01

こんにちは、日々秋が深まっていますね、北海道ではすでに初雪の便りもきかれます。
禁漁による禁断症状がそろそろ見えてきますでしょうか?

107 07-10-19 (金) 12:38

△ noobooboo さん
いい詩です。フランス語を読めないので原詩の趣きは分からないんですが、上田敏の訳がとてもいい。以前紹介した「山のあなた」もこの人の訳で有名ですから、単なる翻訳者としてよりは文学者としての才能が優れているんでしょうね。
同じヴェルレーヌの、堀口大学の訳による『言葉なき恋唄』も好き。
サザンのは、この一節が好きなんですよ^^
△ Solo さん
早くも初雪・・・北の大地には冬はもうすぐそこまで来てるんですね。
これは紛れもなく禁断症状・・・ご賢察!(*´∀`)

ijin7wth2 07-10-19 (金) 16:24

こんにちは。
ここ、エッセイもさることながら、いい写真が続きますね。
今日の写真も季節の素材を表して、落ち着いた出来ですね。
この飾り物を創ったお蕎麦屋さんも洒落たセンスです。
> 身にしみて ひたぶるにうら悲し
好い言葉ですね。こんな言葉を見たり聞いたりしなくなりました。

piro55 07-10-19 (金) 23:20

こんばんは!
秋のもの悲しさをなぜこんなにも感じ取れないのかとしばし考えたのですが
どうも食欲がそれを一掃してしまっているようなのです。
なんと色気のないことかと恥ずかしくなります。
「粋で優しい馬鹿」!
んん〜、素敵ですね。
そんな殿方にお会いしとうございます。

107 07-10-20 (土) 0:43

△ ijin7wth2 さん
こんにちは。
コンパクトデジカメを新しいのに換えてから、撮影がかなり自由になりました。最近のはきれいに撮れますね。機械のおかげです(笑
昔の言葉は美しいですね。耳への響きもとても心地よくて、作品の世界観がとてもよく理解できるように思います。最近メディアなどでも品性のかけらも感じられないような言動が多いですから、こういう言葉が失われつつあるのは寂しいことですよね。
△ piro55 さん
食べておられますね!(*´∀`)
「花より団子」ならぬ「月より団子」、大いにいいじゃありませんか。
秋は芸術だけとは限りませんですから。
「粋で優しい馬鹿」
言うは易しの見本のような言葉です。実践はなかなかに難しいことです。
piro55さんのお好みに合うような男性、うらやましいですよ^^

マロニエのこみち・・・。 07-10-20 (土) 1:09

山のあなあな・・(笑
せきさま!
たしか圓歌師匠の息子様はバレリーナのはずです♪
この季節聴きたい桑田さんは、『東京』そして『月』です
恒例の懐メロセレクトに入れたいのですが、平成の曲なので、あえて入れていません(笑

107 07-10-20 (土) 18:44

△ マロニエのこみち・・・。さん
『東京』そして『月』あんまりよく知らないので歌詞を見てみました。
なるほど、マロニエさんの好きそうな感じ(ってどんなんやねん・笑
平成の曲じゃあ、いかんのですか。
難しいもんですなぁ〜^^

マロニエのこみち・・・。 07-10-20 (土) 20:09

歌詞より音のほうがよろしおますよ♪
東京
http://chakumero.yahoo.co.jp/bin/search?kd=5&ca=1&id=24611

http://www.hmv.co.jp/product/detail/366810

107 07-10-21 (日) 0:24

△ マロニエのこみち・・・。さん
わざわざ有難うございます^^
「東京」は聴いたことあると思います。
曲名がなかなか覚えられないので分かりませんでした。
でも着メロだと雰囲気が・・・(^ ^;
HMVの試聴はMacではできないようですorz
HMVめ。CD買ってやらんぞ!(`∀´)

futaba 07-10-21 (日) 6:45

私も上田敏さんや堀 辰雄さん「風立ちぬいざ生めやも」を思い出しますよ。
ヴィバルディの秋も!!
>ヴィオロンのため息
弦楽器ってなぜか秋のイメージ、
ヴィオロンといういびきも大正ロマン、ノスタルジックになります。
釣師さんの志向が季節によって変化し、その表現も多様なこと!
秋は時に冴えてますね。

107 07-10-21 (日) 14:33

△ futaba さん
平成のモガ、futabaさんですね^^
弦楽器・・・秋によく似合いますよね。ヴィオロンもいいし、アントン・カラスのツィターなんてのも大好きです。あるいはジプシーの奏でるギターも。
気ままに感じたままを書き連ねています。
時々に心持ちが移ろう様子、自分でも「大丈夫かいな」てなぐらいあちこち千鳥足で彷徨いまする(´A`)
お気に召していただけたら光栄です^^

futaba 07-10-22 (月) 6:57

手取、足取り、
教えてもらったので
綺麗なピンクのグラデーションになりました。
明るくなってうれしい。
平成のモガ・・そうそう、もがく方ですけどね(笑)
ありがとうございます。

107 07-10-22 (月) 14:26

△ futaba さん
もがく人に千鳥足の人・・・大変です(´∀`)
お気に召していただけましたか?
よかった〜〜。おせっかいですみません^^;
では「もがく人」はやめて、ピンクのウサギさんですね(*´∀`)

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