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見上げれば秋の空

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というワケにはいかなかった北陸釣行。
今回の午前の釣りは、いつもと違う渓の奥深くに分け入ってみる。ススキの穂に透ける早朝の光は清々しく、水はどこまでも透明で冷たく、事前の想像通りだった。しかしその幸せはほんのひとときで覆されてしまう。陽が昇るにつれて強くなる陽の力、そしてどんどん上がる気温。見上げれば、雲ひとつない灼熱の空。じりじりと肌を焼く太陽はまさに真夏のものだった。

先週末の大雨の影響でかなり増水していてサカナの反応が皆無な本流に見切りをつけ、溯行の途中で見つけた小さな支流に暑さを避けて潜り込む。入口は木々が被さり、いかにもショボい小沢という雰囲気。しかし上流の山並みを見るとくっきりと谷が刻まれているのを見て、少し遡れば釣りができるんじゃないか、という思惑は的中した。

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木々のトンネルを進むこと数10メートル、いかにもサカナが着いていそうなポイントに、先日巻いた必殺のアント・パラシュートを投じると一発で出た、ネイティブなオーラ満点のヤマメ。パーマークと呼ばれる小判型の模様が丸っこく、体色は濃いめで艶やかな肌にナイス・プロポーション。サイズは22cmほどとさほど大きくないのだけど、水面と体の表面に木漏れ陽と渓の緑を映し込み、その美しさに思わず見とれてしまう。

070923yamame.jpg

小さな沢に潜む野生。
そのサカナに出逢えただけでも、今日の釣りは満足である。

いつものように昼寝をたっぷりして、夕方は本流筋に場所を変える。
久しぶりに独りで夕マヅメの渓を釣り遡る。勝手知ったる渓なので、山の向こうに陽が落ちてみるみる暗くなっていく流れの中で次々にサカナを釣り上げる。最高でイワナの26cm程度とあまり大きなのは釣れなかったが、元気なイワナやヤマメ、アマゴがたくさん挨拶に顔を見せてくれて、真っ暗になるまで独りきりの幸せな時間を過ごすことができた。

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釣り終わって見上げれば、すっかり暗くなった夜空に浮かぶ見事な上弦の半月。
来週、もう一度ここに来よう。今年最後の釣りに。
ちょうど中秋の頃である。
秋の最後の渓はボクに満ちた月を見せてくれるだろうか。
 


Comments:16

noobooboo 07-09-23 (日) 8:37

今回はまるで写真家のような素晴らしい写真ですね!
コンパクトで撮っているなんて思えないです。
二枚目の光の写真なんて、神々しくて・・・
魚は神の化身かもしれませんよ。
バチがあたりませんように、大切に扱ってくださいね^^

Solo 07-09-23 (日) 17:50

こんにちは。
ナイスプロポーションのヤマメちゃん、うらやましいです。
魚の写真もさることながら木々の間から降りそそぐひかりの柱、素敵な写真です、自分も少しは写真の勉強したいなと思ってしまう一枚でした。

107 07-09-23 (日) 21:48

△ noobooboo さん
有難うございます〜。nooboobooさんのお気に召していただけて光栄ですよ^^
光の写真はウデではなく天佑です・・・たまたまそこにその景色がありましたので、写真に収められました。ということはやはり、サカナも神の化身なのでしょうか。
撮影後はそっとそっと大切に、流れに戻っていただきました。
(写真のアングルを決めるのにあちこち動かして忍んでもらったのは内緒です ^ ^;)
△ Solo さん
こんにちは。こんな結果でした。有難うございます。
光の写真はホントに天の恵みです。とてもきれいな光景でした。ボクの写真がその美しさを捉えきれているかどうか・・・^ ^;
この景色とサカナに出逢えただけでも、今回の釣りに行ってよかったですよ^^

森の音 07-09-23 (日) 21:58

ホンマに暑いですねぇ。
けど良い釣りをされたようで、さすが107さん。
写真の渓も渓魚たちも美しいです。
最近思うのですが、
夏の時期をくぐり抜けて成長した渓魚たちは一体どこに、
ストックされているのでしょうか?
去年禁漁間近に道路から離れた場所の淵で、
渓魚たちが群れているのを見ました。
「おおっ」と思って手を換えと品を換え、
沈めてみても全く釣れる気配なし。
餌師が道路越しに竿を出さないような、
場所に避難していると言うのが、
野生の魚の生きる場所なのでしょうか?
それは釣ってはいけないものを見たようで、
早々にその場を後にしました。
なんか寂しかったなぁ。

オードリー 07-09-24 (月) 0:21

いってらっしゃい!お帰りなさい!^^::。
前回のアリとクモの記事に乗り遅れてしまいました。。。
予想以上に暑かったのは、やはり温暖化が溪まできているのでしょうか?
それでも、画像から「満足!」があふれていますね^^。
来週が今年最後の釣りになるんですね。。。。ホントあっという間に時間が駆け抜けて行くようです。
しっかり、たっぷり充電されて下さいね^^。

sekisindho 07-09-24 (月) 0:34

107さん、こんばんは。
>天佑です
天佑はまさにその資格のある人にしか天は与えてくれないものだと思うのですが^^
やはり新しいカメラが運を呼び込んでますね(笑)
お魚の写真を何度か拝見してますけど、今回のヤマメはいつにもましてプロポーション抜群ですね。
22cmで小振りとはやはり30cmを超えないと大物とは言わないのでしょうか。
来週あたりはちょうど満月になっていそうですね。
狼に変身しないでおとなしくお帰りになりますように○o。(^∪^*)

107 07-09-24 (月) 1:39

△ 森の音さん
暑いですねぇ。山ならマシだろうと思いましたが、甘かったようです (´A`)
釣りも、日中は厳しゅうございましたよ。夕マヅメのほんのひとときだけでした。これなら日中ひいひい言いながら渓を溯行するこたあないやん!てなもんで(笑
しかしなんとか写真に収めることができました。有難うございます^^
特にこの時季になると、日中のサカナの活性は極端に落ちますね。姿がどこにも見えないことも多いですし、見えたとしてもやる気ゼロ。
秋はサカナも物思いにふけるものなのでしょうか。
△ オードリーさん
いってきます!ただいま!・・・忙しいですね(笑
ひょっとしてアリもクモもお嫌いなのかと思っていましたよ^^
暑さは温暖化の影響を抜きにできないんじゃないかと思います。直接にはエル・ニーニョだかラ・ニャーニャだかホニャララだかいう現象の作用によるものだと言いますけど。
時の過ぎるのは気まぐれなものです。待ってる間は切ないほどに長く遅く、しかしいざその時が来るとそれこそあっという間に駆け足で過ぎていこうとする。まるで試されでもしているかのよう。
充電、頑張りまーす。有難うございますね^^
△ sekisindho さん
こんばんは。まあ〜〜〜〜お口のお上手なことで^^
いや、素直に、有難うございます、と(笑
22cmはちっさいです。ボク個人的にはヤマメ・アマゴだと25cm、イワナだと30cmを超えないと、サイズへの満足は得にくいように感じます。もっとも、満足に関する種類と要素はいろいろでして、一概に小さいから不満足だ、でもないところが複雑な釣人ゴコロというものでございますが(笑
そうなんです、来週あたりがちょうど中秋の名月で・・・
るぉおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜ん!(笑

メディック 07-09-24 (月) 2:47

写真きれいっすね!
特に2番目なんか最高ですね。
そのまま上に昇って行けそうですよ。
でも、この写真の中にプレデターが5人写っているみたいですが、
見えるのは、私だけでしょうか!

みどり 07-09-24 (月) 7:09

うわー。
うわー。
写真、素敵ですね(*^_^*)。
秋の渓谷に差し込む光。光るススキ。跳ねる魚。
瀬音まで聞こえてきそうです。こんなところに、やっぱり、吟行に行かなくちゃ、ダメですね(^_^;)。

ポッポ 07-09-24 (月) 16:30

写真、ほんとにきれいですねー。(’-’*)
ところで、魚にも艶やかな肌やナイスプロポーションがあるのですね。@@
やっぱりスリーサイズが重要!?どこ計測するんですかー?
ヤマメちゃん、うらやましいです!

マロニエのこみち・・・。 07-09-24 (月) 20:48

美しすぎる写真の数々・・
写真は、写す人の心を映すのだろうか・・?
それとも作品と人格は別物なのか・・・??(笑

みやび 07-09-24 (月) 22:26

おおぅ、空から何かが舞い降りてきそうな良い写真ですねぇ。
自然が作り出すこんな素敵な光景に出会えるのも、釣りの楽しみの一つかも知れませんね。釣果の方も満足いくものだったようで羨ましいです。(私、今日いきましたが、完全坊主でした)
そちらはまだまだ暑いようですね。こちらはもう冷たい秋風が吹いております。

107 07-09-24 (月) 22:37

△ メディックさん
ありやとごぜいやす〜^^
2番目の写真は、開高健言うところの「レンブラント光線」ってやつです。
今にも天使が舞い降りてきそうでしょ?
でも天使じゃなくプレデターだと怖いなぁ〜。
見えるのはきっとメディックさんだけですぜ(*´∀`)
△ みどりさん
どもーどもー。有難うございます〜^^
俳句ではないので正確には「吟行」とは言わないかもしれませんが、流れる水を見つめて思索した随筆を文学として昇華させた偉大な先人がいます。「方丈記」鴨長明。
彼のは京都は宇治を流れる宇治川ですからかなりの大河になり、ボクのはもっと上流の小渓流になりますが、流れる水の規模に関わらず、それを無心で見つめているとまさしく「ゆく河の流れは絶えずして」の心境に至ります。・・・たぶん(笑
だって、俗人たるボクごときでは欲が立ってなかなか無心になれませんもので (´A`)
△ ポッポさん
有難うございます〜^^
サカナにも見目のいいの、悪いのがいます。肌艶やプロポーション、それに顔つきも。
もちろん、プロポーションは大事でして・・・女性なら、腰から尻に至る曲線美、あるいは膝からふくらはぎ、足首に至る曲線美に例えましょうか・・・ほっそりとした鼻先からむっちりと肉厚に膨らんだ肩と腹周りに筋肉の締まりも見えつつ、尻尾の付け根にかけてキュッとくびれてるのなんて、それはもうたまりませんです(*´∀`)
うらやましいです!てことは?・・・いえいえ、ご謙遜を^^
△ マロニエのこみち・・・。さん
姐さん、言わずもがなです・・・もちろん、写す人の心を映すのです (`∀´)
これが本業のプロフェッショナルなら、技術でいかようにも取り繕うことはできるでしょうが、こと撮影に関してド素人たるボクには、目に映ったまんま、心に映したまんましか写真に写りませんですよ(笑
△ みやびさん
舞い降りてくるのは宇宙人やプレデターではなく天使であってほしいものです。
でも「フランダースの犬」のラストみたいに「お迎え」ってのはイヤですね(笑
こちらはこの時季、夕マヅメ一発勝負です。今週、最後の出撃して参ります。
少しは涼しくなってくれることを願っています。
北の大地のこの時季の釣りは何かと難しいものがあるのでしょうか。
みやびさんの次回はいい釣りになりますように^^

futaba 07-09-27 (木) 14:58

川辺のすすき、
そのものを切ってしまうより、
フレームで切り取る!釣師さんらしい作法ですね。
2枚目が撮った2枚目の写真もすばらしですが、山女の水玉模様も美しい。
どの山女もこんなに美しいのでしょうか。

ぎょぴ 07-09-28 (金) 14:34

水が澄んでいますね
日本にそんなきれいな川が
まだあるんですね

107 07-09-28 (金) 18:15

△ futaba さん
自宅で月見をするならやはり切り取って飾りたいところですが、山に行くとそのままの景色が気持ちいいです。
お褒めいただき有難うございます♪
三枚目が撮った三枚目が気に入ってるのですが(*´∀`)、ヤマメ、美しいでしょ^^
自然そのままの水に遊ぶ天然のサカナはすべて美しく、激しく心を動かされます。コンクリートで固められた醜い流れに無理矢理に放流されたサカナには心動きません。同じサカナでも、ぜんぜん違うもののように見えます。
△ ぎょぴさん
コメントいただき有難うございます。きれいな澄んだ水は、山の上の方、あまり開発の手が伸びていないところまで行けばいくらでもあります。
こういうところで遊べば心も澄むように思います(せめてその一瞬だけでも^ ^;)

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