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ドングリとクマ

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子どもというのはドングリがことのほかお好きなようで、ウチの娘たちもあちこちで見つけては拾って持ち帰ってくる。だから、ざっと家の中を見回しただけで即座にこれくらいのドングリが集まってくる。上の写真で、丸いのがカシの実、細長いのがコナラの実。

ひと口にドングリといっても親木の種類によって大きさや形状が様々で、一般的にはブナ科のクヌギ、カシ、ナラ、カシワなどの木になる実のことを言うようなので、その種類に応じた実のバリエーションがあるということらしい。もちろん、一番メジャーなクリもブナ科に属する木なので、だから栗も同じ系統になる(ただし、栗によく似たトチの実はトチノキ科という種類に属する木らしいので、ドングリの仲間とは違うようだ)。

今年はこのドングリが凶作のようである。昨年がかなりの豊作だったらしく、豊作の翌年は必ず凶作になるということらしいから仕方がないが、さて、凶作になって困るのが、山や森に棲む動物たち。ノネズミやリスなどの小型の動物からクマのような大型動物に至るまで、ドングリが凶作になるととても深刻なダメージを受けるようだ。特にクマは、前回のドングリ凶作の年(2004年)の例でも分かる通り、エサ不足に喘いで仕方なく里に下りてきてしまって、ヒトとの悲しい衝突を生むことになる。

クマは、豊作の翌年が凶作になることを知っているのか、あるいは夏に木々の花の付き具合を見て凶作を知るのかが分からないらしいけれど、とにかく実がなる前にもう凶作になることを予感して、早くから徐々に里に下りてくる。実際、今年は7月あたりから目撃情報が盛んに出ていて、8月あたりからはついに事故も起きるようになった。ネットのニュースでざっと調べても分かる通り(こちら)、すさまじい勢いである。さらにこれからクマが本格的に冬眠に入る直前の晩秋にかけて、まだまだヒトとの軋轢は増えるだろう。

ボクはクマにはまだ遭ったことがない。クマが近くにいるときに発する独特の「匂い」を嗅ぐことは頻繁にあるが、そういうときには大声で独り言を喋ったり歌を歌ったりするので、向こうが避けてくれるのかもしれない。釣り仲間が幾度か遭っていて、ボクと一緒に釣りしていてボクが通り過ぎた直後にクマが出てきて友人が遭遇したこともあるくらいだから、山ではクマはすぐ身近にいる動物だと感じる、いわば「山の友人」である(→参照)。ヒトからのプレッシャーが少ない渓の上流部に棲むクマは、実に優雅で誇り高い、まさに「森の王様」と呼ぶに相応しい素晴らしい動物だと思うのだ。

開発によってクマを追い込んでいったのは、紛れもなくヒトである。
だからこそ、「クマ出没、射殺」などという悲惨なニュースを、目にしたくない。と。

心から願う。


Comments:21

オードリー 06-10-07 (土) 0:24

どんぐりですか〜いいですね。沖縄にはドングリらしきものはあるんですがなかなか見れません。ましてやクマさんなんて!遭ってみたいです!できればハグしたい….(本気です.笑。
せめて悲しいニュ−スがなくなるといいですね。
107さんもくれぐれもお気をつけてくださいね。落とし物を拾って追いかけて来たら歌を歌ってあげてくださいね!!(笑^^。。

ひぐちあきお 06-10-07 (土) 10:48

本当に、今年はクマのニュースばかり。どうやらツキノワグマで人死にも出たようです。ドングリが不作の時にかぎってキノコが豊作だったりするからよけいにまずい。ぼくもこれからクリタケを求めて山に入りますが、ベアスプレーと犬は必携。もっとも犬は藪に隠れてたクマを追い出してくることもあるので両刃の剣です。藪クマ(笑)。

107 06-10-07 (土) 14:10

△ オードリーさん
沖縄は亜熱帯?ですからなかなかドングリはないでしょうね・・・
クマ・・・ハグしたいですか!?(笑
それほど近くまで接近することを許してくれるでしょうか・・・
♪あらクマさん ありがとう
と歌っておきます(笑
有難うございます。^^
△ ひぐちあきおさん
人死にが出てしまうと、なかなか難しい事態になりますね・・・
キノコが豊作ですか。そういえば事故のニュース、「キノコ採りの途中」というのが多いですね。なるほど。
エサ不足だとクマも気が立ってるので、犬がワンワン吠えても逃げてくれるということはないのでしょうか。
恐ろしい>薮クマ(笑

teardrop 06-10-07 (土) 16:23

こんにちは〜。
我が家の近所でも、どんぐり拾えます。一番お気に入りは、
クヌギの丸いどんぐりです♪
どんぐりも、収穫に裏表があるのですね。
クマの事件、いっぱい有ったのですね!クマは危険と聞いて
ますが。。やっぱり、射殺はして欲しくないですね。
理想論になるけど。人も動物も、仲良く共存していければ・・と
思ってしまいます。
釣り中に、クマに遭遇しないといいですね(;^_^A

プリュム 06-10-07 (土) 17:22

107サン、こんにちはです、今回は長文になります、ご了解の程
都会の真ん中に住みながら
熊の心配することは不心得なのかもしれません
がぁ、日本は狭くなったのですね
人間が道路を作ってどんな山奥でも入植してしまう
また、どんな山里僻地でも都会化させてしまう
僻地は僻地でいいのではないのかしら、税金も安いので
不便な人はソコソコの街中に移住するしかないのです
税金家賃のかからぬ生活は送れないかもしれませんが
それぞれに長短ござると思います
人間同士も共存が困難なのでましてや
自然界の動物とはさらに困難なのかもしれませんね

JIMO 06-10-07 (土) 17:29

こんにちは。九州には熊がいないんですよ〜。それだけでもとっても気が楽です。
でも以前に住んでいた北海道では自宅のそばまで「ひぐま」がやってきていました。
もう、それこそ普段の散歩道とか通勤通学買い物道路やとうもろこし畑に出てくるので、
早朝の散歩やジョギングは命がけです。(笑)
そんなところなので毎年1〜3頭の熊が射殺されていました。
どんぐりよりもとうもろこしの方が旨いようですね。熊も命がけでしょうけど、
住んでいる身としては「射殺も仕方がないのかな?」と思うしかなかったです。

107 06-10-07 (土) 17:48

△ teardrop さん
こんにちは〜
クヌギの木がご近所にありますか。いいですね〜
ドングリは、実のなり方に年によってかなりのムラがあるみたいですね。
釣りしてるときに、一度クマさんを拝みたいとは思っているのですよ。
いつも「気配」だけで、なかなか姿を拝む機会はないもので・・・
もちろん、数10メートル離れた距離から、を希望しますが(笑
△ プリュムさん
長文歓迎ですよ^^
僻地は僻地でよい、まったくその通りだと思います。
しかし、都会の真ん中に住んでいるからという理由で、山や自然あるいはそこに棲む動物のことについて考えてはいけないということはないと思います。むしろ、都会にいる人間たちこそが、自然環境のことに思いをいたし、考えを深めなければならないと思ってます。都会の人間だから山のことに口出ししてはいけないと考えるのは、それこそ都会人の傲慢、怠慢、肉まん、あんまんです(なんのこっちゃ・笑
動物同士は、絶妙のバランスで共存してるのですがね。
人間だけです、同種同士でもいがみあい、傷つけあい、殺しあう愚かな生き物は。
△ JIMO さん
北海道のヒグマはヤバいです、あれは(笑
聞いた話ですが、世界中のクマでもっともタチが悪いのが、北海道に棲むヒグマだそうです。ヒグマは本州のツキノワグマと違って気性が荒く行動範囲も広いのに、生活圏がどんどん狭められているから—つまり、世界で一番、ヒトからプレッシャーを受けて生活しているからですって。
一度ヒトを襲うことを覚えたヒグマは、常習になるとも聞いたことがあります。そういうクマは、射殺もやむなしだとは思います。そもそもの因果関係を考えると非常に悲しいことではありますが・・・

Solo 06-10-07 (土) 21:01

こんにちは、札幌でもトウモロコシの季節になり羆が人里までやってくるようになりました。
出張先で朝走っていると 熊出没の看板を目にしてあっという間に引き返してくる事もしばしば(笑)
まぁ北海道の渓流釣りはいつでも危険と隣り合わせですがね。

nooboo 06-10-07 (土) 21:37

107さん、記事を見てびっくりです(驚!!)
コメントレスで熊のこと書いたばかりでした。
あとで見てくださいね。(ただしこちらは冗談ですけれども。。)
熊のこと、おっしゃるとおりだと思います。
あと、アメリカでは高速道路で鹿や小動物がたくさん死んでいます。
それを見るにつけて、人間のエゴを感じてしまうのですが。
当然と思ってはいけないと思うのです。。

107 06-10-07 (土) 22:01

△ Solo さん
やってきましたか(笑
怖いですね〜恐ろしいですね〜(亡き淀川さんに捧ぐ)
熊出没といえば、例のあの黄色い丸いステッカー。どこだったかな、定山渓だかどこかの観光地の土産物屋で買って、長いことロッドケースに貼ってました。もうボロボロになって剥がしてしまいましたが・・・
Soloさんはお仕事柄ご単独での釣行がほとんどのようですから、くれぐれもお気をつけあそばされませ。
△ nooboo さん
驚きましたよ〜(笑
もちろん、アラスカやカナダのブラウン・ベアやグリズリー(どっちもヒグマ)と戦う覚悟なんかできていませんです。あちらでは釣りのガイドがショットガンやライフルを携行して連れて行ってくれるそうなので、もっぱらそれに頼るのがベストかと(笑
あのねnoobooさん。NZでの経験からなのですが、白人って、道を横断している動物がいたら、わざわざ轢きにかかりませんか?
向こうのガイドに「何故だ!?」と聞くといろいろ理由をつけるのですがでもやっぱり、わざと轢きにかかってるのは間違いない、という答えでした。農耕民族と狩猟民族の思想の折り合いをつけるのは、ひょっとするととても難しいものがあるのではないかなあ〜というのがそのときの感想です。

nooboo 06-10-07 (土) 22:44

たびたび恐縮ですが・・・
運転免許でも、轢いた鹿などの所有権が明記されていて、
轢いた人の所有物になるらしいです。
さすが、狩猟民族。。。と思ったのものです。
ではでは
良い週末を^^

107 06-10-07 (土) 22:57

△ nooboo さん
いつでもどうぞ^^
やはり、そうですか。しかもそんな制度まで・・・絶句してしまいますね。
野生動物に対する感覚がぜんぜん違うのでしょうか。
とてもタメになることを聞きました。有難うございます。
noobooさんも、ハッピーな週末を!^^

sekisindho 06-10-07 (土) 23:13

107さん、こんばんは。
noobooさんにもご挨拶しときましたけど、じつは釣り結構得意なのですよ(笑)
といっても、丹後の田舎にいた頃の話ですが、釣りは竿と餌があれば簡単にできました。だけど東京に出てきてからは、仕掛けだなんだといっぺんに釣りが難しくなって、茅ヶ崎のメバルは1尾、横利根の鮒はおでこでしたから、ぷっつり諦めましたけど。
ところでドングリですけど(笑)、幼少の頃はドングリより椎の実捜すのに夢中でしたね。
椎の実とか、グミ、野いちごなどはおやつ代わりみたいなものでしたから、「口が曲がるから食べてはダメ」と云われたドングリは、独楽やヤジロベエを作るときしか用がなかったのですよ。
遠い昔のことですけどね!

107 06-10-07 (土) 23:56

△ sekisindho さん
こんばんは〜
魚釣りされるのは存じてましたが(前にお聞きしたことあるような気が)、でも、noobooさんところで書いておられるような「待ち」系の釣りをされるのかと思っていたのですよ。釣人の側がかなり動き回ることがほとんどなサーモン釣りにご興味をお持ちだと伺って、とても驚きました。
キングサーモン釣りは、体力勝負らしいですよ。
腕力、膂力、自信おありでしょうか。^^
子どもの本を眺めていたら、シイの実もドングリとして紹介されてました。
確かに、ブナ科ですから・・・
>「口が曲がる」
ボクらの子どもの頃は「吃音になる」と言われました〜
所変わればなのか、世代の違いなのでしょうか。

マロニエのこみち・・・。 06-10-08 (日) 2:35

sekisindhoさんの『独楽やヤジロベエ』
懐かしい〜〜私も作りましたよ〜(←昭和の子・笑)
これからドングリ拾いの季節ですね〜
子供のポケットに、入っているのを見つけるのが楽しいですね^^
クマや鹿、猿の事件・・・
見るたびに悲しくなります
ヘリコプターで山に餌でも撒いたらダメなのかな〜
解決とかできないのかな〜と見るたびに思いますよ!

月葉 蒼 06-10-08 (日) 5:37

おはようございます^^
ドングリ私も好きです!落ちているとついつい拾ってしまいますよね(笑)
丸いドングリをよく拾ってました!細長い方はあんまり見たことないです・・・ドングリにも種類ってあるんですね^^
旅行に行っても落ちているとついつい・・・あとでカバンの中から出てきてビックリしたり(笑)
クマさんには動物園でくらいしか会ったことないですね・・・博物館の剥製とか^^;
あまり被害が増えないといいのですけど・・・食べ物がやっぱり少ないのでしょうか(冬ごもりに必要な食料があるか心配です)
クマさんも、ヒトも平穏無事に暮らせるといいのになと思います^^

107 06-10-08 (日) 10:36

△ マロニエのこみち・・・。さん
今年のドングリ拾い、不作のようですので子どもが満足する量ができるのかな〜と心配しています。一昨年の不作でクマの大量出没のときに、どこかのNPOだかなんだかが、街のドングリを集めて山に持っていって撒こう、みたいな運動を始めたのをニュースで見た覚えがあります。親木であるコナラやミズナラの木を育てる運動もしているとか。
自然の営みに人為的に手を加えることの是非は別にして、民間がこうしてそろそろ動き始めているのに、国は相変わらず破壊することしかしませんね。残念〜〜ですわホンマ。
△ 月葉 蒼 さん
おはようございます〜
ドングリ本体の形と、冠ってる笠の形状によって種類が同定できるみたいです。上の写真は笠がないので、おそらく、という感じです。細長いのも、よく見れば結構あちこちにありますよ。
今でも拾っておられるというのが、なんだか可愛くていいですね(笑
ヒトにはヒトの生活があり、クマにもクマの生活があります。お互いが心地いい関係を作り上げることができたらいいのに、と思いますよね。
有難うございます^^

7wth2 06-10-08 (日) 17:14

こんにちは。
くまの問題はいわれる通り、人が招いた問題。
世界は人のもの。そんな考えが長く続いて、彼らの住まいに入り込んで、彼らを領域から追い出したんですよ。
北海道では熊に加えて、キツネ。これが観光キツネになったりして、野生を失い、病気が蔓延したり。みな人のせいです。
木の実が不足ですか。人里に出てくると、両方に悲劇が起こる。
自然を守ろうとする運動が効果を上げて欲しいものです。
小さい力ですが、参加したいですね。

107 06-10-08 (日) 21:53

△ 7wth2 さん
こんにちは〜
まあ、自分ではない他人とはいえ、同じヒトとしての連帯責任がボクらにもあろうというワケでして・・・まして、現代の利器によって生計を立てたり、生活をしたりしているのですから。
せめて「選ぶ」ことと、微力ながらもこうして「主張」したり、「応援」したりすることができると考えています。もちろん、それが免罪符になるとは考えてもいません。子孫の代まで、ヒトは永くこのツケを自然、地球に対して支払っていかなければならないでしょうし、そこから眼を背けて自分だけ逃げることはできないのです。
ググってみてるんですが、なにしろ一昨年のことで、どこがやってたのかまだ見つけられないでいます。調べてから記事にすべきでした。

sekisindho 06-10-08 (日) 23:33

107さん、再びこんばんは。
ギチは仰るとおりヒイラギのことだと思います。特徴がそのままですから。
舟で出かけると、鯛やヒラメが釣れることもあるのですが、自慢の思い出は、エイを釣ったことと、一本の針でキスを二匹(同時に)釣ったことでしょうか。
ただ、キングサーモンは10数キロになるでしょうし、ファイトも並ではないですから、たぶん体力的には無理で、見果てぬ夢だと思います(涙)
あの当時、大橋巨泉が日本では、あるいは一般人にはなかなかできない遊びを次々と紹介し、ニュージーランドのシーラ釣りとかキングサーモンは憧れの番組だったのですよ。
知人はルアーだったようですが、アラスカは釣りをするのにお金を払い、カナダでは免許がいるようなことを話してました。
あまり詳しく話を聞いてなかったので、内容の詳細はよく解りませんけど。

107 06-10-09 (月) 0:51

△ sekisindho さん
こんばんは〜
どこかで聞いたことあるなと思って、いろいろ調べてみたら関東方面の地方名としてヒイラギを「ギチ」と呼ぶ、ということが山渓の「日本の淡水魚」という名作図鑑に掲載されてました。広く汽水域のサカナにまで詳述してるこの本は、ボクのバイブルでもあります^^
11PMは、あんまり見たことないんですよ・・・あんまりテレビを見ない子どもでしたので・・・
しかし、sekisindhoさんがキングサーモン釣りに憧れをお持ちだというのは、新鮮な驚きでした。ボクも死ぬまでに一度は釣ってみたい、憧れのサカナでもあります。同じく、見果てぬ夢で終わりそうですが・・・(涙
アラスカはガイドを雇うのにお金が要って、カナダは川や州ごとに発行される釣りのライセンス(日本で言う遊漁券)を買わないといけない、という意味ではないかと思います。
海の釣りは、フライの釣りをする前にずっとやっていました。エイも、小さな子どものエイですが釣ったことありまして、あまりの気持ち悪さに足で針を外したのを覚えています。キス釣りは、ボクの釣りの原点です。小学生低学年の頃に、親父に教え込まれました。ヒットの時のブルブルッとくるあの感じ、たまりませんよね。2匹同時にかかるととても嬉しくなりました。共感共感〜^^
有難うございます。

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