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セミの声

長雨の合間を縫って、去年より随分遅れているような気がするが、ようやくセミが羽化して鳴き始めた。
セミといえば、街なかに住む人にとって最も身近なのはアブラゼミだろう。ボクら関西の人間にはクマゼミも同じくらい身近で、今も向かいの公園で大声上げて鳴いているのはこいつだ。温暖化に伴い関東にもどんどん進出しているらしいが、関東の人にとって身近なのはやっぱりミンミンゼミだろうか。前に真夏の東京都内を歩いていた時に、街角の公園でミンミンゼミが普通に鳴いていたので驚いたものだ。こちら関西では、山の方に行かないとまず彼らの声を聞くことはない。

060724keiryu.jpg
しかし、釣り人たるボクにとってもっとも印象深い、あるいは広く渓流釣りをする人にとっても印象深いだろうと思えるのはヒグラシではなかろうか。春から初夏へと季節が移ろい、メイフライ(カゲロウ)やカディス(トビケラ)の類の水生昆虫のハッチ(羽化)、夕マヅメのホタルの乱舞、それらがひととおり盛期を過ぎた6月下旬から7月初めにかけて、山の渓あいで鳴き始める。「ヒグラシ(日暮らし)」という名前からして夕方にだけ鳴くというイメージが強いかもしれないが、夜明け前にも鳴く。俳句の世界では秋の季語らしいが、ボクらにとっては初夏のイメージのセミだ。晩夏から初秋にかけてのセミといえばむしろツクツクボウシの方がしっくりくる。
この時季、昼間は暑くて釣りにならないようになってくるので、朝夕のマヅメどき勝負の釣行がメインになる。いつものごとくの、夜討ち朝駆けの釣りだからスケジュールとしてはいつもと変わりないのだけど。
夜明け前に現場に到着し、車のライトを消してエンジンを切った直後に、車内に流れ込んで来るあの何とも言えない闇と静寂。やがて目が慣れ、耳が慣れてくると、未明の薄明かりの中、霧がけぶったように沈殿して見える山の谷間にこだまする「カナカナカナカナカナカナ・・・」という鳴き声。
山の、自然のリズムに、体の波長が合う瞬間。
むしろこれこそが、ヒトとして本来あるべきボク自身なのだと確信する、体で得る感覚。
この季節、そこに欠かせないものがヒグラシの鳴き声なのだ。


Comments:17

TAKUMI 06-07-24 (月) 15:58

コメントありがとうございました。
何か鳴いてる・・・
と思ったら、こちらのブログでした(^^;)
癒されましたm(__)m

107 06-07-24 (月) 17:28

△ TAKUMI さん
お越し、有難うございます。
今日からヒグラシを鳴かせてます(昨日までカッコウでした)。
まだまだ雨続きですが、ようやくセミも鳴き始めましたので・・・
またお邪魔させてください^^

プリュム 06-07-24 (月) 21:44

いつもながら、ご来店ありがとーございますぅ
水の音いいですね〜(再)
うちの大都会では無い音です
こういう音は大きくともうるさい音でないのが不思議
胎児の時代の心音に近いせいかもしれません
いつもながら(再)野山海にでかけると
心に浮かぶ言葉が「おじゃまします」
人間って自然の一部のはずなのに
すごい、異質な生物になってしまいました
だから
そんな自然界に踏み込む時には
敷居の高い家の玄関のように緊張しておじゃまするのです
そして、散々に
癒しをしていただき、お支払もせずに
失礼させてもらいます〜ありがとー

Solo 06-07-24 (月) 21:53

こんにちは。
セミですか、そういえば今年の北海道ではまだまだ鳴き声が小さい感じです。
釣り人にとって北海道でセミといえば蝦夷ハルゼミですが、自分は最近そのテの釣りはご無沙汰です。
そういえば夕べ家の嫁さんが「107さんのblogは見ていて楽しい」と言っていました。
そのうち怪しい書き込みがあるかもしれません。

107 06-07-24 (月) 22:30

△ プリュム さん
こちらこそ、有難うございます^^
夕方にお邪魔してコメント入れさせていただいたのですが、どうも反映されないようです。
また次にお邪魔させていただいたときにトライしてみます。
山にも出かけられますか。
> 人間って自然の一部のはずなのに
というプリュムさんのご感慨はまさに同感です。
同じ人間が、自然をめちゃめちゃに壊しつつあって、さりとて「オレは知らないよ」と無責任にその後ろめたさから逃れることもできません。
行き続け、見つめ続けること。
こういう場で、発信すること。
そんな些細なことしかできませんが、しかし、大切なことだと考えています。
△ Solo さん
北海道のエゾハルゼミは、とっくに鳴いていますよね。
一度間近で見てみたいと思いつつ、一ヶ月もいながら結局それは叶いませんでした。
> 奥さま
それは過分なお褒めの言葉・・・^^
楽しんでいただけているのなら、これに勝る幸せはありません。
奥さま〜〜〜
いつでもご遠慮なく、お書き込みくださ〜〜い(笑

sekisindho 06-07-25 (火) 0:29

107さん、こんばんは。
かわらず硬派のようでチョイ悪おやじ風な魅力がある107さんのブログ、いつも拝見してとても楽しませてもらってます。
私の場合、最近は蝉の鳴き声をあまり聞いていないのですよ。
どうも自然にあまり触れていないのかもしれません。
それとも関心が薄れていたのかも。
決して不健康な生活しているわけではないのですけど(苦笑)
でも今日の記事で目覚めましたよ。
今年は蝉の鳴き声、満喫してみます。

107 06-07-25 (火) 1:15

△ sekisindho さん
ううっ。チョイ悪おやじっすか・・・
硬派は、正解です^^
四季の移ろい、折々の自然の美しさを楽しめることは、この国土に生まれ育った最大の幸せであると思います。あまり触れられていないとは、なんと勿体ない^^
ぜひ、ご満喫ください。
ただ、セミの大合唱は少々耳につくかと思いますが・・・(笑

7wth2 06-07-25 (火) 15:50

こんにちは。
セミが何かと結びついて、生活になっている。
淀みない文章ででした。綺麗な文章です。
>車のライトを消してエンジンを切った直後に、車内に流れ込んで来るあの何とも言えない闇と静寂。・・・・霧がけぶったように沈殿して見える山の谷間にこだまする「カナカナカナカナカナカナ・・・」という鳴き声
私のところはミンミンです。
しかし、私にとってセミは、被写体としてお付き合い願っています。動かないから、優しいお客様。殻まで撮らせてもらいます。

107 06-07-25 (火) 16:50

△ 7wth2 さん
セミの声は、一番分かりやすい風物詩かと。
山で聞くヒグラシの声は心地いいものですが、真夏の暑い日に街なかで聞くアブラゼミやクマゼミの絶叫には、「勘弁してくれ〜」と参ることがあります(笑
関東の街なかはやっぱりミンミンゼミなんですね。
風流でいいなぁ〜〜^^

ありあん 06-07-25 (火) 18:22

私のブログにコメントいただきありがとうございました。
ちょこちょこ覗かせていただいては107さんの撮られた写真に見入ってました。
蝉、そうヒグラシなら、なんだか風流で、いいんですが、アブラゼミやクマゼミ、あの子達の鳴き声の大合唱はたまりません・・(~_~;)

107 06-07-25 (火) 18:50

△ ありあん さん
こちらこそ、有難うございます^^
子供の頃に比べたら、最近はアブラゼミよりクマゼミの方が多いような気がしています。アブラゼミも大概うるさいですが、クマゼミの方は体が大きい分だけさらに声もデカいように感じます。来週にはようやく梅雨も明けるでしょうか、すると真夏の太陽と彼らの大合唱が始まるワケで・・・(笑
涼しい高原や山に行って、静かにヒグラシの声に耳を傾けたいもんです。

JIMO 06-07-25 (火) 20:13

こんばんは。今日は南国宮崎も豪雨が去って暑かったですよー!
同時にセミたちも鳴き始めましたっ!いよいよ梅雨明けか!!??

107 06-07-25 (火) 22:29

△ JIMO さん
宮崎も大変だったようで・・・
でも、いよいよ九州は梅雨明け間近のようですね^^
雨が止むのを待っていたかのように、一斉にセミが鳴き始めて。
今年の梅雨は長かったです。

マロニエのこみち・・・。 06-07-26 (水) 1:52

ちょい悪オヤジさん
私も、今朝、ようやくセミの声を聞きました〜♪
永かった〜〜〜
それにしても、ここのBGM、マイナスイオンたっぷりで癒されますね

Satomi 06-07-26 (水) 8:13

ブログにお立ち寄りありがとうございます。コメント嬉しかったです。また、待っていますね。BGM夏らしくグットです。

107 06-07-26 (水) 9:26

△ マロニエのこみち・・・。さん
これこれ(笑
なぁ〜んか、メディアで「最近流行のちょい悪オヤジ」とかいってシロウトのおっさんが出てくるのって大概、トンチンカンな勘違いオヤジのイメージが・・・。
イヤだなあ〜〜
BGM、久しぶりにヒグラシ復活です^^

107 06-07-26 (水) 9:31

△ Satomi さん
コメントいただき有難うございます。
URLも一緒にお書き込みいただければまたお邪魔させていただきます・・・
コメントを入れさせていただいた覚えがないので、いづこのブログの方か分からないのです。
大変失礼いたしますことをご容赦ください。m(_ _)m

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