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6月の記憶

京都はいよいよ梅雨本番、湿度も最高潮になってきた。

雨が降りそうで降らない、というときが最も湿気が高く感じ、その中途半端な感じと相まって不快指数も最高潮に達する勢いになる。どうせならいっそのこと雨降ってくれ、と願うのだけど、これがなかなか降ってくれない。一日中たれ込めるどんよりと厚く重たい鉛色の雲で、盆地の湿気がフタをされる感じで空気も動かず、ヒトの活動意欲を大きく減退させてくれる。釣りにも行きたいが例によってなんだかんだとバタバタしていて思うに任せないことも、個人的に不快指数の値を上げてくれる原因でもある。

060710image.jpgそれで話は変わって、今を遡ること15年前、1991年の6月初めに、釣りの先輩と二人、思い立って北海道に釣りの旅に出たことがある。
ちょうど島原の雲仙普賢岳が大火砕流を起こしたとのニュースを聞きながら出発し、福井県の敦賀からフェリーで30時間、北海道の小樽に早朝5時頃に到着し、以来、6月の末日までまる一ヶ月、小樽の知人宅での居候から始まって道東への遠征、羊蹄山のキャンプ場、支笏湖のキャンプ場などを、テントをかついで点々と放浪し釣り三昧の日々を送っていた。

ご存知の通り、北海道には梅雨はない。特にその年の北海道は、6月いっぱい、寒冷な地方の広大な陸地らしく乾燥した気候が続き、さやわかで心地よい空気と雄大な景色の中でした釣りと遊びの記憶は、15年経た今でも色あせることなくボクの中に鮮明に残っている。

道央の、羊蹄山を望む雄大な景色の中、毎日同じ流れでライズするイワナとの対峙。
白樺林の中を蛇行して流れる渓にバイカモが繁茂しブルックトラウトが遊ぶ、異国情緒たっぷりの道東のスプリングクリーク(湧水)での釣り。

それらは、この時季に釣りに行けない無聊を慰めるとき、目を閉じればまざまざと脳裏に甦ってきて、ボクの人生の中で、何ものにも束縛されることなく、憂いもなく、過去も未来もなく、ただ渓魚を追いかけて毎日を暮らした別世界のひとときを思い出させてくれる、6月の大切な記憶なのである。

 


Comments:14

Solo 06-07-10 (月) 22:43

こんにちは107さん、とてもうらやましい思い出ですね。
ここ数年で北海道の魚の数も激減、原因は環境の悪化などいろいろ言われるようになっています。
今の北海道は15年前の思い出とは少し変わっているかも知れませんがもし機会がありましたらぜひ北海道の渓魚と戯れていってください。
ちなみに最近自分は仕事もさることながらプライベートでも大変忙しくここ1月まともにロッドを振れない状況です(笑)

107 06-07-10 (月) 23:25

△ Solo さん
有難うございます。
ウワサに聞くところによると、あちこちの渓でずいぶん乱獲による荒廃が進んでいるとか。
こうして「15年」と書いてしまうと、知らない間にそんなに時間が経ったんだなあ、と改めて実感しますが、でもボクの記憶の中ではほんのついこの間のこと・・・
北海道の知り合いに「来たらガッカリするよ〜」なんて言われてます。でも、必ず時間を見つけていきます、すぐには無理かもしれませんが・・・^^
Soloさんはお忙しそうですね。くれぐれもご自愛のほど、そしてお仕事での朝夕のチャンスを見つくろって、適度に「ガス抜き」を・・・(笑

sekisindho 06-07-10 (月) 23:31

107さん
自分の若い頃を振り返れば、107さんのこんな経験が羨ましいかぎりです。
私の場合、若い頃こんな無茶な日々を経験しなかったので、年を重ねてもいたって凡々な人生になっています。
ブログの中だけででも暴れてみようかと思ったのですが、やはり身に付いた凡々さは抜けられませんね(笑)

107 06-07-11 (火) 0:10

△ sekisindho さん
人間、過ごしてきた時間がそのまま人品骨柄に表れるようです。
ボクには、sekisindhoさんのように上品に芸術を語ることができません。
どうしても、くだらないアイロニーだのダブルミーニングだのによるヘソ曲がりな文言を入れずにはおれないのです。いつもおつきあいいただき有難うございます。
でも、一度、ブログの中で暴れるsekisindhoさんを見てみたいと思います(笑

7wth2 06-07-11 (火) 12:11

お早うございます。
107さんの大事な記憶が北海道での釣り三昧。
> 何ものにも束縛されることなく、憂いもなく、過去も未来もなく、ただ渓魚を追いかけて毎日を暮らした別世界
北海道の雄大な景色と結びついて、これは忘れられませんね。いい思い出をお持ちです。
私も偶然今日のBLOGに北海道のことを書きました。
「小樽の知人宅」「羊蹄山を望む雄大な景色」「支笏湖のキャンプ場」等107さんの文章に出てくる地名や光景は私が退職してからの出来事で、最も鮮明に残っている記憶です。

107 06-07-11 (火) 14:18

△ 7wth2 さん
有難うございます。
北海道の景色は雄大で素晴らしいですね。
本州の景色に慣れた目には、北の大地は異国のようにも映ります。
またいつの日か必ず、再訪したいと考えています。

ワタシ。 06-07-12 (水) 0:24

107さん、こんばんは!
お久しぶりです。
いつも釣りとお仲間の記事、羨ましくも楽しく拝見してますよん♪
仙台も7月1日に広瀬川での鮎釣りが解禁になりました〜。
ワタシも父と共に人口渓流(釣堀?)←父は足が悪いので・・・^^;
へ行き、ニジマス、イワナ、ヤマメ・・・なんかを釣ったりします。
まあ、全て養殖とはいえ、ヤマメなんぞめったに釣りませんが(笑)
おかげで、素手で魚をさわり、飲んだ針を抜き、内臓を取り、焼いて食う!
までできるようになりました。
(要は”合わせ”が下手なので、針を飲ませちゃうんです。)
もっぱら食料調達用の釣りですけどね・・・。
北海道とか雄大な自然の中で、普段と一味も二味も違った趣味を楽しむ。とっても素敵ですね!
お子さんが大きくなったら、ぜひご一緒に♪
ワタシの思い出の中でも、「釣りをする父の姿」はそりゃーカッコよくて・・・?(・・・普段は家の隅に寄せられていても?!(笑))

107 06-07-12 (水) 10:01

△ ワタシ。さん
ようこそ^^
釣り、されるんですね。手で触ってワタまで処理されるとは・・・
最近のそこらの女性にはなかなかできないことらしいですよ。
素晴らしいです(笑
釣りをする父の姿、子どもたちが大きくなったら見てくれるかな。
見てくれて、カッコいいと感じてくれたらうれしいですね。
そう、普段は家の隅っこで小さくなってます。
いずこも同じのようです(笑

JIMO 06-07-12 (水) 21:37

いずれは地元の北海道に住むつもりなのですが、長い冬の間は釣りができないのでどうしたものかと今から悩んでいます。(笑)

107 06-07-12 (水) 22:53

△ JIMO さん
そういえば、冬が難儀ですね〜
でも聞くところによると秋は溯上サーモンに冬は海のアメマスとイベントが目白押しだそうです。
寒いのさえ気にならなければ(笑

マロニエのこみち・・・。 06-07-13 (木) 0:21

いいお話ですね〜
こういう風に、気ままな旅をできる機会、なかなかありませんね
もっとやっときゃよかったです(笑)
本当に、10年とか、15年とか、あっという間に過ぎますね
私も、最近のことと思っていることが、ほとんど8年以上前の事だったりします(笑)

107 06-07-13 (木) 0:51

△ マロニエのこみち・・・。さん
ホントに、今となっては、こんな気ままな旅はできないですね〜
歳がいけばいくほど時の経つのを早く感じる、なんてよく聞きますが、まだまだ若いボクでさえこんなに時の経つのが早いと感じるのですから、ふた回りも年上の誰かさんなら、もっと早く感じるのでしょうね〜(失礼っ・汗
この分だと、あっという間にお爺さんです。
どうしましょ〜(笑

kitasan 06-07-14 (金) 15:16

同じ思い出があります
友と3人でオンボロ4駆に手作りカヌーを載せて
道東をほっつき回りました
神社の境内、湖畔、牧場地の片隅でキャンプ
12.3年前の話しです

107 06-07-14 (金) 16:28

△ kitasan さん
手作りカヌーって、いい感じですね〜
それに、北海道の原野を走り回るのにオンボロ4駆ってすごく似合うな〜と、
これは個人的なイメージです^^
12〜3年前の道東でしたら、まだまだパラダイスが多く残っていたでしょうね。
うう〜また行きたいです(笑

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[…] 着ている(上の写真)。右の写真で着ているのは20代のころの二代目で、16年前に北海道を彷徨っていたときのものだ(以来10余年、擦り切れてボロボロになってきたので5年前に御役御免 […]

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