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テキーラ

先日、知り合いからテキーラをいただいた。
何でもかなりレアなモノらしく、手に入れるのがとても難しい銘柄のものなのだそうだ。

051115tequilas.jpg
テキーラは竜舌蘭というメキシコ原産のサボテンの一種を原料に精製されるスピリッツ、つまり蒸留酒のことなのだけど、正式に「テキーラ」と名乗れるのはメキシコ政府の認可がある一部の地域のものだけなのである。そのあたりの制度はフランスで言うシャンパンとかコニャックとかと似たようなものなのだろう。
メキシコの指定地域以外の産や成分構成が少し異なる酒もかなりあって、それらは「テキーラ」に対して「メスカル」という総称で呼ばれる。原料の竜舌蘭に「メスカリン」というアルカロイドを精製できる成分が含まれているのでこのような名称で呼ばれるものらしいが、この「メスカリン」という化学物質は幻覚症状を引き起こしたりする向精神薬の一種でもある。そのせいかどうかは分からないがある種のテキーラやメスカルは一般的なアルコールの酔いとはまた別の違う酔い方をすることがあって、それで一時、これは麻薬ではないのかという議論が「日の丸」の方であったのだ(通常、蒸留酒にはメスカリンは含まれていないとされる)。だから同じ原料を使ったテキーラも禁輸などになるのではないかと恐れた一部のテキーラ・マニアの間で「買い占め」騒動などもあったりする、テキーラというのはそんなちょっとおかしな酒なのである。
日本がバブルに踊っていた80年代末から90年代初め、京都は木屋町という繁華街にあるショットバーで働いていたことがあった。そのとき、テキーラのストレートや「ショットガン」と呼ばれるアイスなしのソーダ割を塩とライムをしゃぶりながら一気に飲み干す、というのが流行ったことがある。この酒を見ていると、当時バブルの盛り上がる世相を反映するかのようにイカしたナリの不動産屋やそれに群がるワンレンボディコンのおネエさんたちが夜な夜なテキーラを一気飲みしてぶっ飛んで暴れ回る、というようなことが日常茶飯事だったのを思い出すのだ。そして、何とも言えない、ザワザワした気持ちになるのである。
これをボクにくれた人は、その当時からの知り合いで先輩なのだが、
「そういえばキミ、テキーラ好きだったよな」
「は、はあ・・・」
「これ、珍しいのだよ。。ぜひ飲んでみるといい」
と言われて、無下に断ることもできず、貰ってきてしまった。
それでいま、これを目の前に「う〜ん」と悩んでいる。
少なくとも、テキーラは独りで飲む酒ではない。
家族が寝静まった深夜にひとりぼっちで「あらえっさっさ〜」と絶好調になっても空しいだけだろう。
だからといって、これを誰か友人と一緒に飲むとなると、またそのシチュエーションを作ることを考えるのが面倒くさかったりするのだ。
・・・仕方がないな。
今度、寒い釣りの日にでも持っていって、テキーラの味を知らない釣り仲間を引きずり込むことにするか・・・。
 


Comments:4

マロニエのこみち・・・。 05-11-16 (水) 8:54

その昔、かなり身近な人、数人で、テキーラ専門の、店に行きました。帰り道、皆、陽気でした。
しかし、そのうちに、走り出す人、道にひっくり返って、眠ってしまった人・・・
その他諸々、普段ありえない光景を、この目で見てしまいました。
私は、こういう透明のお酒は、体質に合わないため、用心しながら口にしていたためか、失態をせずに済んだのですが・・・
ただし、この人たちを連れて帰るのに難儀したこと、言うまでもありません・・・
そうですか。なるほど・・・
この記事を読み、納得しました。そして、しみじみしました。
・・・あの頃は、皆、若かったな。そして、楽しかった・・・
ありがとうございました。

107 05-11-16 (水) 11:05

△ マロニエのこみち・・・。さん
そうですか。そんなことが。^^
酒に強い人ほど、アルコールの酔いではなくテキーラの酔いの特性が強く出るように思います。予め心の準備ができてればいいのですが、知らないでたくさん飲んじゃうと、完全に「あっちの世界」にイッってしまいますね(笑
本人は楽しくて気持ちよくていいでしょうが、周りの人や介抱をする人は大変です。
・・・まあかくいうボクも、この酒では数々の大失態をやらかしました。今となっては良き想い出ですが・・・^^

ギャンブラー 05-11-16 (水) 20:46

こんばんは。初めてコメントさせていただきます。
私も若かりし頃、バーで「テキーラのストレートを塩とライムをしゃぶりながら一気に飲み干す」なんてことを毎晩のようにしていました。あんなことを今したら、胃袋が破れてしまいます。
それはそうと、竜舌蘭につく赤い虫の入ったテキーラをご存知ですか。これもさんざん飲りました。
京都のバーでは、木屋町だったか、先斗町だったか、高瀬川沿いにあるバー「飛鳥」が印象に残っています。今も健在で、もう一度行ってみたいバーのNo1です。

107 05-11-16 (水) 21:24

△ ギャンブラーさん
初めまして。コメント有難うございます。^^
当時は、冷凍庫でギンギンに冷やしたテキーラのストレートでしたね。ボクも今はとてもそんなことできないです。
虫は赤かったかな。頭が赤で、胴体が生成色の。
あれが入ったので、「GUSANO ROJO」(グサノ・ロホ)というメスカルをよく飲みました。虫を集めて、最終的には瓶いっぱいになったりして・・・。思い返すと懐かしくも、少しムズムズする感じですね〜。
高瀬川沿いなら木屋町ですね。「飛鳥」というのは不勉強にして知らないです・・・。
最近は特に町に出る機会も減りまして、出ても決まったところにしか飲みに行かなくなってしまいました。いいバーが減ったなぁ〜という気がしてますが、まだそういういいバーがあるのですね。

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